多くの人は自分の終わりを考えるときにこう希望します。
「ボケたり寝たきりになって子供に迷惑をかけず、
病気が見つかって、余命があとどれだけかがわかったら、
身の回りのことを整理しはじめて、家で家族にみとられて人生を終えたい」
……これはあくまでも希望です……残念ながら。
本当は子供ができたら(※子供がいない人は遺言書必須!です)、
家を建てたら、事業をしていたら、すぐに考えなければならない問題であるのですが、
どうも引退して、病床に伏したら考えようという方が多すぎます。
TVで出てくる遺言を残す側の役の人や、市販されている本の挿絵などがあまりに、
“おじいちゃんおじいちゃん”しているのが誤解を生んでいる大きな理由の一つでしょう。
公正証書遺言は、認知症または判断能力が落ちている、と判断された場合作れません。
(あくまで作るのは公証人の先生です)
たとえ自分で遺言書を書いたとしても、無効や、破棄されてしまう可能性もあり、
「そのころはもうボケていた」と言われれば、
裁判所の出番となり、最終的に遺言は無効になる可能性もあります。
まず、重病になった場合、
自分の日々食べること生きることで精いっぱいとなり、よほどの事情がない限り、
書類を集めるどころか財産は何がどこにあり誰に上げよう…なんて考えている余裕はなくなります。
なにより、突然死。
死なないまでも、認知症や脳疾患になったら……
ですので心身ともに元気なうちに作ることが大切です。
ちなみに遺言書は15才から作ることができます。
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