世の中の士業の方たちは、多くが業務に相続・遺言を掲げています。
本業・収入の大部分は
会計顧問であったり、建設許認可であったり、不動産売買登記であったりしても
「相続専門」「相続のことなら」…と謳うわけです。
考えるに、相続税改正もあったり、超高齢社会であり終活ブームと言われている昨今。
また資格受験の時に民法や家族法で勉強しているので
全く知識がないゼロから始めるのではないからやりやすいのと
これからの高齢化社会においてニーズがあるだろうというのが一番の理由だと思います。
(実際私も起業したころはそんなもので相続関連は業務のうちの1つでした)
ただ実務となると、机上の勉強とはかなり違ってきます。
書類作成は他のサイトや本を見ながらなんとかなるでしょう。
手続きは何度もやっているうちにスムーズにいくようになるでしょう。何度もやるほど依頼があればですが。
(それでも窓口での交渉はなかなか厄介だったりしますね)
問題は実際の相続です。
相続に関わる人や財産、その気持ちは1つとして同じものはありません。
どういう家族の接し方をしてきたか、どういう想いを背負っているのか・・・
机上の勉強では頭でっかちになるだけです。
私は両親をすでに亡くしており、特に母親の時には口座の解約等はもちろん、
遺言書の起案~喪主~お墓や葬儀の手配~不動産登記~株等の名義変更~税申告を
遺言執行者として全て行いました。完全にフルコース。
プラス父の時には事業承継までからんでいます。
その中で痛感したのは
相続とは“家族関係の再構築”であるということ。
揉めずに済んだからよい、とか
争族になったから失敗、とか
税金や費用が安く済んでよかった、とかではなく
相続を通じて見えてくる
“人の気持ちや本質、つながりをこれからどう伝えていくか”、ということ。
“なにより故人が安らかに眠れるようにしてあげる”ということ。
そう気づいたときに私は
“家族関係から取り組む、相続の専門家”にこだわろうと決心しました。
ハンパな気持ちで「相続専門」といってるわけではないので。
過去に3回遺言書作っただけで専門て先輩もいらっしゃいますが・・・弊所では1日に3件作ったことあります。
伝えたいことはまだまだありますが、それは別の機会に。
ちなみに代襲相続と子供のいない親戚が多い関係で
これからあと6回相続人になる予定です。(←多っ!)
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