子どものいない高齢者が亡くなると
相続人であるその両親はさらに100才レベルですから亡くなっていて、
ご兄弟さえもすでにいない、ということがよくあります。
すると相続人はいったいに誰になり、どういった手続きが必要になるのでしょうか?
法律上では、子・孫も親・祖父母もいない場合、
その亡くなった人の兄弟が相続人となります。
その兄弟が亡くなっているときには代襲相続といって
さらにその子(亡くなった人の甥姪)が相続人となります。
ご本人がかなりの高齢だったり、兄弟の中でも年下の方であった場合、
だいたい本来相続人になるはずの兄弟姉妹は先に亡くなっているので
たくさんの甥姪たちが相続人となります。
1.実務上の問題点
2.相続人確定後の問題点
3.実際の話し合いは
4.生前対策
1.実務上の問題点
相続手続きで必ず行うこと。
亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの戸籍を遡って全てそろえること
その他に
その両親の生まれてから亡くなるまでの戸籍(異父母兄弟がいないか)、
さらに兄弟の生まれた時から亡くなるまでのすべての戸籍とその子たちの現在の戸籍が必要になります。
戸籍が移っていれば当然ですが、兄弟もそれぞれですから全国あちこちから戸籍を全て集めなければなりません。
昔の人って兄弟多いですよね。
7人兄弟で代襲相続が起きていれば、おそらくその戸籍の数は40~50通は超えます。
その中で相続人となるべき人の見落としがあれば当然話し合いも書類作りも全部やり直しになってしまいます。
2.相続人確定後の問題点
さて相続人が確定されました・・・が
確率的には、
相続人が多ければ多いほどその中には
連絡先が不明であったり、病気で入院していたり、海外に住んでいたり、認知症になっていたり、という人も多くなります。
しかし、遺産分けの話し合い、書類の署名捺印は相続人全員で行う必要があるため、
近くに住んでいなかったり、遠方で連絡がとりづらかったりすると、
その一連の手続きのためにかかった実費や交通費、手間賃・手数料など差し引くとほとんど手取りがないこともあります。
したがってただの面倒くさがり、嫌がらせで協力せず、相続人名義のままにするしかない、ということもままあるわけです。
信金の相続担当の方に聞きましたが、
未解決でほったらかしの相続事務を150口座も抱えているそうです。
3.実際の話し合いは
親族関係にもよりますが、当然
一度も会ったことない、とか数十年前に冠婚葬祭であったくらいだ、なんて人たちばかりだったとすると
もう遺産分割の話し合いだとか亡くなった人を思い偲ぶとか言ってられないのです。
久しぶりに会って話すのがお金の話ですから、
「棚からボタモチすごいラッキー」とか
「あの人いくら持っていたんだろう」なんていうことになるわけです。
話し合うとか細かいことはいいから早く印鑑押して分けましょうよと。
それに反して一番納得いかない人がいます。
亡くなった兄弟姉妹の配偶者です。
この人には相続権がありません。
ろくに話したこともない甥や姪に相続権があるのに、
それなりに生前に付き合いがあったはずの義理の兄弟には相続権がないのです。
いろいろな主張をしたり、妨害をすることもあるかもしれません。(実際ありました。疲れました)
4.生前対策
すごく単純なことですが、
子どものいない方は公正証書遺言を作る。
実は兄弟には遺留分の権利がないのです!
すると当然、「配偶者に全部」とか、いなければ「好きな人に全財産をあげる」ことができます。
お葬式や亡くなった後のことを決めておくのもよいでしょう。
また、配偶者や子孫がいない方が亡くなった場合、
その兄弟なり甥などだれかしらがお葬式から家の片づけ、相続手続き一連を仕切ることになります。
本人は当然ですが、
子どものいない人が親族にいる、という方も考えておかねばならない問題です。
これは相続に「巻き込まれた」んじゃなくて
もう今からわかっていることですから対策できます。
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Kalyn Hammaker (水曜日, 01 2月 2017 19:24)
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