空き家は大損害を起こす

住んでいた人が亡くなって、相続が起こったものの

誰も住む人がいなくて空き家として放置されている・・・

 

近年、大きな社会問題となっています。確かに売っても大した額にならなかったり、撤去にお金がかかる、管理が難しい、というのはありますがそのまま放っておいたらどうなるのでしょうか。

 

 

1.老朽化が原因による損害賠償

 

空き家を放置しておくとどうなるでしょう?

 

外壁や屋根が風で飛ばされて通行人に当たってケガさせたり、下手すると死亡してしまうことも。

この場合は所有者が責任を負うことになります。

 

実際に自分たちは住んでいないから、近くに住んでいないからわからなかった、ではすみません。

今年のような観測史上でも相当強いことを考えてみてください。

板切れが飛んでいく台風などざらにあります。

 

その時のために対策はできているでしょうか?

 

 

2.不審者と放火

 

平成25年データによると火災の原因の2割は「放火(とその疑い)」だそうです。

 

空き家になっていれば当然ホームレスの人などが夜露をしのぎに入り込んでくることも考えられます。

住みついてそこでたき火や煮炊きなどしたらどうなるでょう。

周りの家に延焼した場合は裁判となるかもしれません。

 

所有者責任じゃなくても見舞金は必要でしょうし、事件後そのままにもできません。

 

 

3.朽ちて腐敗することによる損害賠償

 

手入れをしなければ、草木は伸びて周りの家に迷惑がかかるでしょう。

またゴミは不法投棄されやすくなり、犬猫(人間も)たちの糞尿する場所にもなってきます。

それらが原因で悪臭や害虫が発生し、近隣住民から損害賠償請求されることも。

 

 

上記のようなことが原因で、周囲との関係が悪くなると

いざ売却しようとなっても境界確定(測量など)に協力を得られないかもしれません。

放っておいた分、建物や土地が荒れて、そういったことから評価額も安くなることも考えられます。

 

相続で誰も住まなくても、のちのち数千万のリスクを抱えていくならば、

 

空き家対策の助成金や持ち出しが少なくて済むような方法がないか、

市や専門家に相談してみるほうがよさそうです。

 

→→法定相続人と法定相続分とは

→→子どもがいない人の相続